何故、室外機から熱い風が?今さら聞けないエアコンの仕組み(初心者向け)

甲子園大会が終了とともに
少しずつですが、秋を感じさせる気候になってきました。
浜松も、向こう1週間の予報を見ると、
最高気温が30℃を下回る日が何日かあります。
最低気温も25℃位ですので、エアコン無しでも
寝られるようになったのではないでしょうか。

エアコンの室外機から熱い風

エアコンの室外機は、
通常人が通らないところに設置しますが、
店舗等、置き場が無い場合、駐車場横等に
設置されることがあります。

室外機熱風吹出し

 

 

その前を通ると、
ものすごく熱い風が出ているのを感じると思います。
(冷房の場合)

実は、エアコンは、
室内機と室外機で、室内と室外の
熱交換を行っています。

室内の熱を室外に放出し、
室外の少し冷たい熱を取り込みます。
勿論、冷蔵庫の中のような
冷たいということではありませんが。

エアコンが稼働している場合、
室内は冷やしていますが、
その分(イコールではありませんが)室外を
暑くしていまします。

都市部でのヒートアイランドの
原因の一つでもあります。

クルマも同様ですね。
車内は涼しいのですが、
車外は異様に暑くなります。
渋滞しているところの近くを歩くと
気温以上の暑さを感じます。

室外機置き場は、この熱交換にとって
実は大事です。
屋上で熱を反射するようなところの
上に設置するとどうでしょうか。
直射日光と反射熱でそこは一体何度に!
この熱を取り込んでも
エアコン本来の性能発揮は難しくなります。

熱交換のしかた

エアコンの本体として、
室内機と室外機がありますが、
これを配管で接続されています。

この配管の中に、冷媒というものが
入っています。
この冷媒が熱を運ぶ働きをしています。

スプレー缶が冷たい

ガスを使ったスプレー缶を
使い終わって廃棄する際に
残りのガスを排出させると思います。

そうするとスプレー缶はどうなりますか?

ガスを出すに従って、
スプレー缶が冷たくなると思います。

圧縮されていたガスが一気に膨張すると
熱が下がります。

室外機で圧縮させ、
室内機で膨張させると
室内機では冷たくなります。
その風をファンで送ります。

注射の際のアルコールでヒンヤリ

注射等で針を射す前に、アルコールで拭かれますが、
その際、ヒンヤリすると思います。

これは気化熱です。
蒸発する時に熱を奪うために涼しくなります。

これは、汗と同じです。
汗が出るのは、身体が熱くなると汗が出て
それを蒸発させ熱を奪う。

実は、冷媒も
室外機で液体となり、
室内機で気体にしています。

つまり、室内機で
液体から気体にすることで
気化熱を出し、冷やしています。

室外が暑くなると、
室外機で気体から液体に変化させるのが
完全に液化できず、室内機に移動していまいます。
つまり、気体から気体では気化熱は発生しませんので、
冷えないということになります。

業務用等の大きいタイプや
配管の長さが長くなるほど
機器の負荷が大きくなります。

 

熱交換効率を高めることが、
エアコンの性能を維持し、
省エネ・節電と繋がります。

ちょっとした工夫でも変わってきます。

i-Mage.ブログ【Vol.0286】でした。

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