モントリオール議定書 代替フロン規制採択とは?

i-Mage.ブログ【Vol.0140】です。

ルワンダで開催されたモントリオール議定書第28回締約国会議で、代替フロンの生産量を、日本などの先進国が2036年までに85%削減するという改定案が採択されました。参加した197か国・地域のうち20か国以上の批准により、2019年に発効となります。

何これ?

単純に読むと、日本では、20年後までに、現在エアコンなどで主として使われる冷媒(代替フロン)の生産量を85%削減することに合意した。
つまり、この代替フロンを使ったエアコンの製造を基準年の15%以下とし、その他の冷媒に切り替える若しくは方法を変えるということです。

現在も、二酸化炭素やアンモニアなどを冷媒としたものがありますが、熱交換効率などまだまだ使用時の消費電力が多いなど課題が多いようです。

冷凍空調機器は、導入後15年~20年は使用すると思いますから、今から数年内に機器入れ替えを行った場合、次回の入替え時はかなり変化がありそうです。

 

モントリオール議定書(オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書)
オゾン層を破壊するおそれのある物質を指定し、これらの物質の製造、消費および貿易を規制することを目的とし、1987年にカナダで採択された議定書。

代替フロンの生産量
ハイドロフルオロカーボン(HFC)。冷蔵庫やエアコンの冷媒、断熱材、スプレー噴射剤などに使用。
エアコンの場合、R407C、R410A、R-32など表記。2020年に生産が終わるR22を含めて、現在は、ほぼこれらがエアコンで使用されています。
これらの生産を削減するというもです。

2036年までに85%削減
2011年から2013年の3年間の平均を基準とし、85%削減。

採択
会議参加者全員で合意した。

批准
参加国・地域が持ち帰り、国会などでこの条約に参加すると表明すること。

発効
批准した国・地域が一定数を超えると(今回は、20か国以上)、効力を生じ、批准したところが全て守る義務が生じる。

 

 

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